きらぼし銀行はやばい？「潰れる」「危ない」噂は本当？

「4億6000万円の不審な送金！？全額回収不能？」というニュースからこちらの記事にたどり着いた方もいるでしょう。実は、きらぼし銀行に対してネット上では「やばい」というネガティブな声が一部で寄せられています。

「え？もしかして危ないの？潰れるの？」と心配になりますよね…。

今回は、「きらぼし銀行」のやばいと言われる真相や、現状の経営状況に迫ります！

（画像引用：きらぼし銀行）

きらぼし銀行とは？

（画像引用：きらぼし銀行）

きらぼし銀行とは、東京都港区に本店を置く地方銀行です。八千代銀行、東京都民銀行、新銀行東京の3行が合併し、2018年5月1日に誕生しました。

今回の合併により総資産が約5兆5000億円、店舗数は160店舗を超え、東京都に本店を置く地方銀行の中で最大規模の銀行となっています。

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きらぼし銀行がやばいと言われる理由

きらぼし銀行は2018年に発足した新しい銀行ですが、すでに「やばい」という声があがっています。きらぼし銀行がやばいと言われる理由を探ります。

やばい理由①度重なる不祥事

きらぼし銀行には度重なる不祥事があり、危ない、潰れる銀行といった声が集まっています。。きらぼし銀行の不祥事や事件をまとめました。

2018年5月：合併初日からシステムトラブル

合併初日の2018年5月1日、旧新銀行東京のキャッシュカードが全てのATMで利用できない事態が発生。また、旧八千代銀行口座宛の振込に一部の入金遅延が生じるなど、約1万6000件の取引に影響が出ました。（参照：ITmediaビジネス）

2018年7月：妻殺害容疑で逮捕された行員

2018年7月にはきらぼし銀行の男性行員が、妻殺害の容疑で千葉県警に逮捕される事件も起きています。この事件は個人的なトラブルによるものですが、男性行員が妻を殺害し、母親と一緒に妻の遺体を実家の敷地に埋めて親子で逮捕されたという衝撃的なニュース。

男性は旧新銀行東京の行員で、きらぼし銀行では中小企業向けの融資を担当していたとのこと。（参照：千葉日報）

2018年8月：男性行員が6.8億円着服して失踪中

きらぼし銀行が発足してから3ヶ月後の2018年8月、元男性行員が複数の顧客から定期預金作成の名目で集めた現金、計6億7900万円を着服したことが明らかになりました。

被害者は個人顧客計16名、法人2社、被害金額はきらぼし銀行が弁済するとしています。元行員は7月に懲戒解雇処分となったが、現在も失踪中とのこと。（参照：産経新聞）

2019年7月：元行員による約800万円の着服

2018年に億単位の大金の着服があったばかりですが、2019年7月にも元行員による着服が発覚しています。32歳の男性行員が2014年〜2017年にかけて多摩支店の顧客から、運用商品の購入資金として預かった現金をだましとったとされる事件です。（参照：日本経済新聞）

2022年10月：「きらぼし銀行」執行役員が「パパ活女子」と不正融資で「キックバック」

「きらぼし銀行」執行役員が「パパ活女子」と不正融資で「キックバック」現金授受の証拠動画（参照：デイリー新潮）

→NEW2024年4月：4億6000万の不審な送金を見逃し

2024年4月のニュースでは、2022年にきらぼし銀行から約4億6000万円を送金した際、犯罪収益移転防止法などに基づく確認が不十分だった疑いがあり、金融庁が事情徴収したことが明らかになりました。送金した資金はほぼ全額が引き出され、回収不能となっている。（参照：読売新聞オンライン）

やばい理由②名前がやばい

やばいと言われているもうひとつの理由が、「きらぼし」という名前に対する声です。

その他にも、

このように辛辣な意見が…。中には

「本当に実在するのか？」

「今まで使っていた銀行が急にきらぼし銀行になって、恥ずかしくて使えない」

といったクチコミもありました。

やばい理由③地銀に対する「やばい」声

きらぼし銀行は、特定の地域を中心に営業を行う「地方銀行」です。「やばい」声はきらぼし銀行に限らず、地方銀行にも多く見受けられます。

地銀はコンビニ振込ができないとか、デジタル化が進んでいないという声もあり、使い勝手が悪いという印象です。

やばい理由④菅元首相の発言に反響も

2020年9月、菅元首相による自民党総裁の出馬会見の発言も反響を呼んでいます。

菅元首相が「地銀の数が多すぎる」と発言したことで地銀再編の議論に拍車をかけ、世間からは「地銀が淘汰される」、「潰れるのではないか」と地方銀行への価値観を大きく揺るがす事態になりました。

地方銀行は潰れる？合併後の経営状況は？

地方銀行は潰れる危険性があると、世間からは厳しい評価を受けています。合併後のきらぼし銀行の経営状況について解説します。

現在の経営状況

（参照：きらぼし銀行）

東京きらぼしフィナンシャルグループによると、2023年の経常利益は365億円で、4年前の2019年と比べて約8倍に増加しました。経常利益の増加は、中堅・中小企業の複合取引の推進や、事業継承に対するLBOローンの拡大、さらには貸出金の利息収入の増加が理由とされています。

このような経営状況により、今後のきらぼし銀行は安定した経営を維持できるという見解があります。

地方銀行である「きらぼし銀行」の強みとは？

このように悪いイメージがついている地銀ですが、「きらぼし銀行」の地銀ならではの強みを解説します。

店舗数が多い

きらぼし銀行の最大の強みは、地域に密着していること。今や実店舗をほとんど持たないネット銀行が存在する中で、きらぼし銀行の東京都内の店舗数は160店以上展開しています。

他の地銀に比べてもその数は多く、対人利用ができる点が利用者にとっても嬉しいサービスです。

使い分けができる

きらぼし銀行を利用するなら、用途によって銀行を使い分けるのがおすすめです。例えば、給与の支払いをメインバンクとして都市銀行を設定し、預金や資産運用にきらぼし銀行を利用するといった方法。

複数の銀行を使い分けることで、資産管理もしやすくなります。

「前給（まえきゅう）」サービス

（画像引用：きらぼし銀行）

「急な出費があるから早めにお給料をもらいたい」

「旅行代金の支払いに働いた分のお金を先にもらいたい」

このような方もいらっしゃいますよね？

きらぼし銀行では、前給（まえきゅう）サービスとして、働いた分の一部を給料日前に受け取れるサービスを展開しています。（参照：前給サービス）

提携する企業で働く従業員はきらぼし銀行に口座がなくても、勤務先がきらぼし銀行と契約していれば専用のスマホアプリ（Can・day）を使用して、最短で翌営業日に給料が振り込まれます。このサービスは、中小企業の人材確保と定着率向上にもつながっており、前給サービスを導入する企業が増加しています。

現在は、2000社以上の企業が「前給サービス」を導入しています。

デジタルサービス「ララPayプラス」の導入

（画像引用：きらぼし銀行）

きらぼし銀行では、デジタル化の促進専門チーム「デジタル戦略部」を設け、金融デジタル化への体制を整えています。前給をデジタルマネー「ララPayプラス」で受け取れるスマホ決済アプリをリリースしています。

スマホ決済が使えない地方銀行や信用金庫が多くある中で、きらぼし銀行はデジタル導入ができる地銀として注目を集めています。

スポーツ支援を通じて地域社会とつながれる

（画像引用：FC東京）

きらぼし銀行では、スポーツ支援を通じて地域社会の活性化を図っています。

サッカーチームのFC東京、FC町田ゼルビア、SC相模原、アマチュアチームの東京23FCをサポートしています。さらに、サッカーチームだけにとどまらず、

• バスケットボールのBリーグ「サンロッカーズ渋谷」
• ラグビーの「リーグワン・クボタスピアーズ船橋」・「東京ベイ」
• 野球の独立リーグ BCリーグ「神奈川フューチャードリームス」
• esportsチーム「Meteor（ミーティア）」

夢を持つことの大切さを子供に伝える取り組みも

（画像引用：JFA.jp）

JFAこころのプロジェクトの支援企業であるきらぼし銀行は、「夢の教室」を開催しています。夢の教室では、さまざまな競技の現役選手、OB、OGが「夢先生」として、夢に向かって努力すること、仲間と協力することの大切さを伝えています。

いい意味の「やばい」クチコミ

ここまでは、きらぼし銀行の強みをお伝えしてきました。いい意味での「やばい」クチコミも多く見受けられました。

きらぼし銀行のイメージキャラクターは、サンリオの代表的なキャラクターである「リトルツインスターズ」を採用しています。キャラクターのデザインはきらぼし銀行オリジナルで、通帳、キャッシュカードに使われています。

（画像引用：きらぼし銀行）

きらぼし銀行公式サイトでは、スマホ用壁紙やWeb会議用の背景もダウンロードできますよ。

「きらぼし」の名前はいいクチコミもある

「きらぼし」という銀行名については否定的な意見もありましたが、以下のような『いいクチコミ』も。

「名前が可愛すぎるから口座開設したい」

「キラキラ可愛いネーミング！娘に口座作ってきた！」

「きらぼし」の名前には、

お客様の夢を
一段と明るくきらめかせたい

という願いが込められています。地方銀行には変わった名前が多いのを知っていますか？

このように、愛着の湧く名前が多く存在しています。

今後のきらぼし銀行に期待！

（画像引用：UI銀行）

東京きらぼしフィナンシャルグループでは、2022年1月からデジタルバンク「UI銀行」のサービス提供を開始しています。

地銀のデジタルバンクの設立はふくおかフィナンシャル銀行の「みんなの銀行」に次ぐ2行目。スマホの普及率が上がり、リアル店舗からデジタルに置き換わっていく中で、金融サービスの提供チャンネルを拡大しています。

また、UI銀行には韓国のクラウドシステムを採用しているのもポイント。日本の銀行で採用実績のない外国製のシステムを採用したことも、地方銀行業界を驚かせています。

これまでになかった新しい商品や仕組みが次々に登場するなど、今後のきらぼし銀行に期待が高まります。

まとめ

きらぼし銀行はやばい？「潰れる」「危ない」噂は本当？というテーマに基づき、解説しました。やばいと言われているのは、合併後に発覚した相次ぐ不祥事が原因です。

着服の発覚は合併後ではあるため、旧銀行の体制の基で行われていた可能性もあるでしょう。きらぼし銀行に体制が移行してからは、そのような事件がないことを願いたい。

きらぼし銀行はスマホひとつで口座も開設でき、幅広い年代から愛される「キキララ」がイメージキャラクターであることも興味をそそります。また、地方銀行の弱みと言われるデジタル化については、前給サービスやデジタルサービスをいち早く導入し、きらぼし銀行ならではの強みとしてます。

都内に店舗数が多い点も安心感につながりますし、スポーツ支援に取り組む企業として高い評価もあります。地方銀行ならではのメリットを生かしたきらぼし銀行、今後の明るい展望を期待したいですね。

ご覧いただきありがとうございます。

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