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無痛分娩はむかつく・ずるいの声。赤ちゃんは苦しいのは本当?

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検索窓に「無痛分娩」と打つと「むかつく」「ずるい」といったキーワードが表れて、驚かれている方もいると思います。また、「ママは痛くないのに赤ちゃんは苦しい」といった噂もあり、これから出産を控えるママさんにとって、ますます不安になる情報ですよね…。

さらに、Yahoo!ニュースでは、日本で無痛分娩が広がらない背景について、母に対する根強い思い込みが生じていることも指摘されています。(参照URL)この記事では、「無痛分娩はむかつく」「ずるい」「赤ちゃんは苦しいのは本当?」について検証します。

  • 無痛分娩のリスク
  • 産院の選び方
  • 出産への恐怖を打ち消す方法

も紹介していますので、無痛分娩を考えている方は、ぜひ、じっくりと読んでみてくださいね。

めりも

この記事を読めば、無痛分娩を選んでいいんだ!
と思ってもらえるはずです。

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無痛分娩に対する否定的な意見を検証

SNSでは、無痛分娩に対して否定的な意見が見受けられます。「むかつく、ずるい、赤ちゃんは苦しい」と言われている理由を探ります。

無痛分娩に対する「むかつく」の声

無痛分娩の費用が高い

無痛分娩の費用が高いといったクチコミです。無痛分娩は健康保険が適用されないため、通常の分娩費用に加えて20万程度費用がかかります。(※産院によって異なります)。

出産方法でマウントをとる

奥さんの出産方法が「自然分娩だった」、と誇らしげに言う男性に対する「むかつく」の声。そもそも出産方法でマウントとるとかありえませんね。

無痛分娩に対する「ずるい」の声

古い考えを押し付ける

「お産の痛みに耐えてこそ母親になれる」といった古い考え方を押し付ける家族も、妊婦さんを困らせています。

あなただけ痛くなくてずるい

「自分は苦労して産んだのに、あなただけ痛くなくてずるい」と言うママ友もいるんですね…。その他に、無痛分娩体験者のクチコミにも、「ずるい」の声がありました。

出産の痛みや感じ方は人それぞれですが、痛みのある、なしで「ずるい、ずるくない」といった意見が交わされているようですね。

めりも

しかし、無痛分娩は本当に痛いのか?は気になりますよね。

無痛分娩には痛みはないの?

「無痛分娩」は痛みを緩和して、リラックスした状態で分娩ができるというものです。ですから、

完全に痛みがなくなる訳
ではありません。

以下のような体験談もありました。

【痛かった人の声】

無痛分娩を希望する場合、日本では多くの病院であらかじめ分娩する日にちを決めておき、計画無痛分娩の方法がとられています。陣痛促進剤を入れて陣痛を起こし、専門の麻酔科医が麻酔を注入します。

麻酔を入れるタイミングは、陣痛が起きてからから行います。

そのため、陣痛の痛みが全くないわけではありません。完全に感覚がなくなってしまうと、いきむことができなくなるため、痛みは10〜20%残しているそうです。

赤ちゃんは苦しいのは本当?

狭い産道を通って、赤ちゃんは苦しい思いをしているのだから、母親だけ楽をして無痛分娩をするなんておかしいといった考えから来る言葉ですね。特に日本ではお産の痛みを「美徳」と捉える風潮があり、無痛分娩に対する理解が進んでいないことも否定的な意見が出る要因のひとつと考えられます。

出産する時、赤ちゃんやママは「苦しい」かもしれません。しかし、そのような「苦しみ」は、生まれてきた瞬間に喜びや感謝の気持ちで一気に吹き飛んでしまいます。

これからどんな子に育ってくれるのだろう?と我が子の未来に希望を持ち、「苦しい」というネガティブな気持ちではなく「早く赤ちゃんに会いたい」という想いが赤ちゃんにも伝わり、素敵な出産につながるのではないでしょうか。

無痛分娩のリスク

ここまでは、無痛分娩に対する「むかつく、ずるい」「赤ちゃんは苦しい」といったクチコミをまとめました。このような否定的な言葉が生まれるのは、以下のような考え方が原因となっています。

  • 生みの苦しみを味わってこそ母性が生まれる
  • 子供はお腹を痛めて産むもの
  • 痛みを乗り越えてこそ本当の母親だ

さらに、否定派の方の中には、「リスクを冒してまで無痛分娩を選択したくない」といった意見もありました。こちらの章では、無痛分娩のリスクについて解説します。

無痛分娩の事故例

過去には、無痛分娩による事故がいくつか報告されています。

無痛分娩の事故例

【2015年9月】
無痛分娩の硬膜外麻酔の誤注入により母親が重大な後遺障害を負い、その後意識を取り戻すことなく死去。緊急帝王切開で生まれた赤ちゃんも脳に重い障害を負い、入院生活を余儀なくされている。(参照:東洋経済

【2017年1月】
無痛分娩を担当した医師が人工呼吸など適切な救命措置を怠り、女性を死亡させたとして、同年10月、業務上過失致死罪で書類送検されています。(参照:yomiDR.

このような事故が起こる要因は、日本の産科医療システムにあると考えられています。分娩が大きな病院に集約されている欧米では、産科医、助産師、麻酔科医による、チーム医療体制が整っています。

その反面、日本では分娩を担う小規模の診療所が半数以上あり、緊急時の医療体制が不十分なことも死亡事故につながった要因のひとつ。このような事故が相次いだことで、自然分娩に切り替える妊婦さんが増え、否定派の意見が強く主張されています。

厚生労働省による「無痛分娩の安全な提供体制の構築に関する提言」

このような事故を受けて、厚生労働省では「無痛分娩の安全な提供体制の構築に関する提言」を公開しています。各医療機関には、無痛分娩のための手法を記載したマニュアル作りや、スタッフの研修、必要な院内設備、危機管理のシミュレーションなど管理を徹底するように求めています。

現在では、無痛分娩に対する危機管理も整えられており、経験豊富な専門の麻酔科医が常駐する医療施設も増えています

無痛分娩の産院の選び方

日本での無痛分娩の割合は、2007年の時点では2.6%でしたが、2016年には6.1%に増加しています。年間5万人以上の妊婦さんが、無痛分娩出産をしている計算です。

しかし、欧米では産院の医療体制が整っているため、7割以上の方が無痛分娩です。現在アラフィフの筆者世代は、無痛分娩は海外で行うか、国内でも100万以上かかる施設が多い時代でした。

めりも

2人とも自然分娩でしたが、今の時代に妊娠していたら、きっと無痛分娩も視野に入れていたと思います。

無痛分娩を考えているなら、病院選びはとても大切です。通いやすさ、評判、費用面はもちろんですが、

  • 専門の麻酔科医が常駐しているか
  • 緊急時の対応が十分であるか

このようなことを確認し、35歳以上の高齢出産や妊娠経過に問題がある場合は、高度医療を行っている総合病院を選びましょう。

万が一の事態に備え、急変時対応について事前に確認しておくと安心です。また、里帰り出産の場合は、妊娠20週までの申し込みが必要になる産院もあるため、早めに確認しておきましょう。

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肯定派の意見はあるの?

ネットで「むかつく・ずるい・赤ちゃんは苦しい」といったワードが表示されると、否定的な意見が多いように見受けられがちですが、無痛分娩を体験した方からは肯定的な意見がたくさんあります。

肯定派の意見

「今はそれぞれに合ったものが選べる時代です。自分で選んだ選択が正しい方法です。」

「数年経てば、出産方法なんていちいち話題にならなくなります。」

「痛みが抑えられるのはもちろんのこと、産後の回復も無痛分娩の方が早いので私はやってよかったです。」

「どちらが安全ということではなく、しっかり管理してもらえる産院で産めるかが大事」

「産まれてきた赤ちゃんには無痛か自然分娩かは関係ないので、選択肢のひとつとして考えてみては?」

(参照:発言小町

無痛分娩は痛みを和らげるだけではなく、さまざまなメリットがあります。

無痛分娩のメリット

  • リラックスした気持ちで出産ができる
  • 計画分娩になるので予定日を決めやすい
  • 分娩中にリスクがあった場合は、すぐに緊急帝王切開に切り替えられる
  • 外陰部や膣の縫合時に痛みがない
  • 分娩後の回復が早い

計画分娩は予定日が決まっているため、里帰り出産で旦那さんの立ち合いを希望している方や上に兄姉がいるママも預け先が確保できて安心です。なにより妊婦さんも家族も、リラックスした気持ちで出産に臨めます

出産への恐怖を打ち消す方法

無痛分娩で出産すると決めていても、出産が近づくにつれて出産の恐怖を感じてしまう妊婦さんもいるでしょう。
「出産の痛さ」は、

  • 鼻からスイカを出すような感覚
  • 骨盤がねじ切れるような痛み
  • 腰の骨が砕けそう
  • 手の指を切断されるほどの痛み

このような言葉で表現されていますよね。出産前の妊婦さんは、このような言葉に敏感です。

めりも

私も妊娠後期、出産への恐怖や不安がありました。

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今はSNSやネットで、「出産レポ」と言われる出産のリアルな体験談が見られます。しかし、このような情報は、返って妊婦さんの恐怖心を増長させてしまうだけです。

他の人の出産レポは参考程度にして、ネガティブな情報はできるだけ取り入れないようにしましょう。ストレスや不安は、お腹の赤ちゃんにもよくありません。

少しでも不安な気持ちを抱えたら、家族や先輩ママに話を聞いてもらって、できるだけ気持ちを和らげましょう。出産後は必ず喜びが待っています。

めりも

赤ちゃんに会えることだけを考えて、妊娠期間を楽しんでくださいね!

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まとめ

「無痛分娩はむかつく・ずるいの声。赤ちゃんは苦しいのは本当?」というテーマに沿って、記事を執筆しました。「むかつく・ずるい」の声や、「赤ちゃんは苦しい」といった批判的な意見が一部見られるものの、これらの多くは「我慢は美徳」といった日本特有の古い考えによるものです。

女性にとって出産は喜びであるとともに、人生の一大イベントです。無痛分娩についてのリスクをしっかりと踏まえ、安心して出産できる産院を探しましょう。

SNSの噂に惑わされ、必要以上に恐怖心を持つことはありません。現代は医療の進歩に伴い、選択肢が広がっています。納得いく出産方法を選択して、可愛い赤ちゃんに会える日が来ることを願っています!

ご覧いただきありがとうございます。

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