「花の女王」とも呼ばれるバラは、華やかで美しい姿からプレゼントにも最適のお花です。しかし、薔薇には怖い花言葉があるのをご存知ですか?
薔薇は色や本数、咲き方、組み合わせによって異なる意味を持つため、場合によっては注意が必要です。定番の「ピンク色」や、ちょっと珍しい「紫色」、もしかしたら縁起の悪い花言葉があるかもしれません。
色や組み合わせ、本数を頭に入れておけば、きっと相手に喜ばれるバラの花束をプレゼントできますよ。怖い、ネガティブな意味を持つバラの種類を中心に、分かりやすく解説します。
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薔薇の花言葉は「愛」「美」
薔薇全体の花言葉は、その見た目の美しさから
「愛」・「美」
という意味を持っています。バラは古くから「愛」と「美」の象徴とされ、愛する想いを伝える花として用いられてきました。
薔薇の花言葉は「ギリシャ神話」が由来
「愛」と「美」の花言葉は、ギリシャ神話が由来となっています。
ギリシャ神話では、愛と美の女神アフロディーテが誕生した時、一緒に生み出されたのがバラの花と言われています。
また、アフロディーテの息子のエロスが、バラの花にキスをしようとしたところ、花の蜜を吸っていた蜂がエロスの唇を刺し、それを知ったアフロディーテが蜂を捕まえて蜂の針を抜いて薔薇の茎に植え付けたことから、バラには棘があるとも言われています。
バラにまつわる多くの伝説が残っていて奥深い植物ですね。
薔薇をもらって花言葉を気にする人はいるの?
お花と植物の専門サイト「GreenSnap」では、「大切な日にバラの花をもらったとき、薔薇の花言葉をしらべますか?」と調査したところ、以下のような結果が出ました。
(画像引用:Green Snap)
バラの花をもらって花言葉を気にする人は約70%と、気になる人が多いことが分かっています。怖い花言葉の薔薇を贈らないために、ネガティブな意味を持つ薔薇の種類を確認しましょう!
怖い花言葉【色別】
怖い意味を持つ花言葉について、
【色】【咲き方】【部位】【組み合わせ】別に解説します。
薔薇の色は、赤、白、ピンク、オレンジ、黄色、紫、ブルー、黒など、花の色がとても豊富です。その中でも怖い花言葉を持つバラを紹介します。
黒薔薇
ブラックローズとも呼ばれる「黒薔薇」は、
「永遠の愛」「絶対に滅びることの愛」
といった相手を想う強い心情を表す花言葉が存在します。さらに、下記のように贈り物としてはちょっと怖すぎる花言葉もあります。
- 「永遠の死」
- 「憎しみ」「恨み」
- 「あなたを呪う」
- 「あなたは私のもの」
①「永遠の死」
黒色は喪に服す意味があるため、死を連想した「永遠の死」といった怖い花言葉があります。初めて会う人や、交流のない相手に渡すのは控えましょう。
②「恨み・憎しみ」
黒の色は、「どす黒い、暗黒」という表現にもあるように、暗闇や孤独、恐怖などを連想させる色。そのため、心の闇を感じさせる「憎しみ・恨み」の花言葉がついています。
③「あなたを呪う」
天使が白だとしたら、悪魔や魔女は黒いイメージがありますよね。黒=不吉を連想させるため「あなたを呪う」という怖い花言葉を持っています。
別れた相手から黒薔薇をもらったら、怖いですよね…。
④「あなたは私のもの」
「あなたは私のもの」このように女性の怨念を感じさせる花言葉も。色あせることのない濃い黒色からイメージされたのかもしれません。
付き合い始めの相手に渡すには重すぎますね。
このように怖い花言葉もありますが、大切な想いを伝えたい相手への贈り物としては問題ありません。大人の深い愛を確かめられるのも黒薔薇の魅力のひとつ。
黒薔薇は、赤やピンクなどの華やかなイメージがある薔薇の中でも珍しい色なので印象にも残りやすく、
- 信頼関係のあるパートナー
- 夫婦
このような相手に、深い愛を伝えるプレゼントとしても最適です。
青い薔薇
美しく神秘的なカラーの青い薔薇は、「奇跡のバラ」とも言われています。薔薇はもともと青い色素を持っていないため、自然界において存在しない花であり、過去には「不可能」「存在しない花」というネガティブな花言葉がつけられていました。
しかし、2002年に日本の研究者たちの遺伝子組み換え技術によって、青い色素を持った世界初の青薔薇が誕生!青薔薇は、世界からも注目され「ブルーローズ」と名付けられました。長年の努力が実を結んだため、
このような新たな花言葉が生まれました。青いバラは将来の夢や希望に満ちた未来につながるお花です。
これから一歩を踏み出すスタートにふさわしい花なので、人生の節目や新たな始まりの場面にぴったりのお花ですよ。
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黄色い薔薇
明るい元気なイメージのある黄色いバラには、恋人に贈るには不向きな花言葉を持っています。黄色のバラの花言葉は、
「薄らぐ愛」
「ジェラシー(嫉妬)」
「別れよう」
「恋に飽きた」
怖い意味とはいかないまでも、ネガティブな意味を持つため、恋人へのプレゼントとしてはあまりおすすめできません。その反面、
「友情」「思いやり」
「幸福」「温かさ」
「平和」「献身」
といった素敵な意味もあります。
黄色いバラは、友達に贈るのに向いているお花ですよ!
黄色のバラは大きさによって意味が変わる!
黄色の中輪(直径5-8㎝)
⇒「あなたには誠意がない」
黄色の小輪(直径3-5㎝)
⇒「笑って別れましょう」
ヨーロッパでは黄色いバラだけではなく、黄色い花全般にネガティブな花言葉がついています。
キリストを裏切ったユダが黄色い服を着ていたことが由来しているそう。
日本ではプラスのイメージがある黄色ですが、「裏切り」や「ジェラシー」という意味を持つので、贈る相手には気を付けましょう。
咲き方・部位・組み合わせ・本数別の花言葉
薔薇は咲き方、部位、組み合わせによって、花言葉が異なります。よくないイメージのものも含まれているため、チェックしていきましょう!
【咲き方別】
お花の咲いている状態で花言葉も変化します。「つぼみ」「満開」「しおれた状態」の花言葉を見ていきましょう。
つぼみ
- 薔薇の蕾:「愛の告白」「恋の告白」「若さあふれる美」
- 白いバラの蕾:「心にもない恋」「恋をするには若すぎる」「少女時代」
- 赤いバラの蕾:「純粋な愛」
白いバラの蕾はマイナスイメージがありますね。
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満開
- 満開の薔薇:「私は人妻」
しおれた・折れた薔薇
- しおれたバラ:「はかない」「束の間」
- しぼんだバラ:「絶望」
- 折れた白薔薇:「純潔を失った悲しみから死を望む」
しおれたり折れたりした花は取り除き、状態のよい薔薇をプレゼントしましょう。
【部位別】
- バラの葉:「あきらめないで」※赤いバラの葉は「幸運を祈る」
- バラの棘:「不幸中の幸い」
- バラの枝:「あなたの不快さが私を悩ませる」
- 棘のないバラ:「純潔」「誠意」
【組み合わせ別】
それぞれ単体だと良い花言葉なのに、複数の組み合わせでその内容が全く変わってしまうものもあります。
- 赤いバラの中に白いバラ:「調和」「うちとけて仲が良い」「温かい心」
- 黄色いバラの中に赤いバラ…「貴方がどんなに不実でも」
- 薔薇の蕾3つ+開花した薔薇1本:「あのことは永遠に秘密」
- 薔薇の蕾1つ+開花した薔薇2本:「あのことは当分の間秘密」
だいぶ複雑になってきますね…。ここまで考えて送る人は稀かもしれません。
【本数別】
薔薇は贈る本数によってもさまざまな花言葉がつけられています。ここでは特に注意すべき本数のみピックアップしていますので、細かい本数の意味を知りたい方はこちらからご確認ください。
13本・15本・16本・17本には注意
- 13本のバラ:「永遠の友情」
13本のバラは友人に贈る花としてはぴったりですが、好意を持つ相手にプレゼントすると「友達でいましょう」といった意味合いになってしまうので注意しましょう。
- 15本のバラ:「ごめんなさい」
- 16本のバラ:「不安定な愛」
- 17本のバラ:「絶望的な愛」
15本、16本、17本はネガティブイメージ満載なので、これらの本数は避けましょう。
おすすめの本数
「思いやりに感謝」「あなたに出会えて心から嬉しい」など、本数によっても素敵な意味が込められているので、贈る相手にメッセージを添えてみてもいいですね。
12月12日に12本のバラで愛情を伝えましょう!
(画像引用:シャルマンシーナTOKYO)
筆者が特におすすめなのが12本のバラ。
12本のバラはダズンローズと呼ばれており、12本=1ダースのバラの花を表します。
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ダズンローズデーとは?
「ダズンローズデー」は、12月12日に「12本」のバラを大切な人に贈り愛情を伝える日。19世紀前半、一人の男性が結婚を申し込むために野に咲く花を摘んでブーケにしてプロポーズしたことが由来です。
女性はブーケの中から1輪の花を抜き取り男性の胸元に飾って返事をしたという素敵なお話。
日本でも公開プロポーズとして、結婚式で12本のバラを贈るダズンローズの演出が増えています。
ピンク色や紫に怖い意味はない?
使いやすいピンク色や、厳かな雰囲気のある紫色に怖い、縁起の悪い意味はあるのでしょうか?
ピンクの薔薇
真っ赤な薔薇に比べて柔らかな印象を持つ「ピンクの薔薇」は、送りやすく相手を選ばない色ですよね。
【ピンクの薔薇の花言葉】
「しとやか」「上品」「感銘」「美しい少女」「気品」「温かい心」「満足」「愛を持つ」「輝かしい」
怖い意味はなく、美しい女性を表した花言葉が多いので、女性へのプレゼントとしても喜ばれます。
しかし、ピンクの大輪のバラの場合、「赤ちゃんができた」と報告するお花となるため、贈る相手によっては注意が必要です。
紫色の薔薇
紫色は、神秘的でスピリチャルなイメージが強く、どこか現実離れした不安な要素もある色ですよね。紫のバラは、その優雅な姿から
「気品」「誇り」「尊敬」
という花言葉を持っています。紫の落ち着いた雰囲気から、目上の方への贈り物やフォーマルな場、喜寿(77歳)のお祝いにもおすすめです。
まとめ
「薔薇の花言葉は怖い?注意が必要な色や本数は?紫・ピンクの意味は?」というテーマに基づいて解説しました。
怖い花言葉をもつ薔薇の種類は以下の通りです。
- 黒薔薇:「永遠の死」「憎しみ」「恨み」「あなたを呪う」「あなたは私のもの」
- 青い薔薇:「不可能」「存在しない」※過去の花言葉
- 黄色い薔薇:「薄らぐ愛」「ジェラシー(嫉妬)」「別れよう」「恋に飽きた」
思っていた色のイメージと、花言葉の意味が違ったという方もいらしたのではないでしょうか?怖い意味の花言葉は確かに存在しますが、世界中で長年愛され続けている薔薇は、素敵なメッセージがたくさん詰まっています。
注意すべき色や本数を頭に入れておけば、あなたの『気持ち』が込められた素敵な贈り物になることでしょう!ご覧いただきありがとうございます。