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【介護系WEBライターが徹底解説】介護付き有料老人ホームの特徴とは?

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「親の介護が必要になった」「自宅での介護が難しくなった」など、介護施設を選ばなくてはいけない状況になった時、焦らずに介護施設を選べるように事前に下調べをしておくと安心です。

本記事では数ある介護施設の中でも「介護付き有料老人ホーム」に注目し、その特徴とメリット、デメリットなどを徹底解説していきます。

筆者も介護施設を探した経験から、パンフレットだけでは分からない特徴もお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。

めりも
介護系Webライターとして全国の200以上の介護施設の執筆をしてきためりもが、筆者目線でお伝えします!

介護施設とは

介護施設には、「民間運営の施設」と国や地方団体、社会福祉法人が運営する「公的施設」があります。

民間施設公的施設
  • 介護付き有料老人ホーム
  • 住宅型有料老人ホーム
  • グループホーム
  • 健康型有料老人ホーム
  • サービス付き高齢者住宅
  • シニア向け分譲マンション
  • 特別養護老人ホーム
  • 介護老人保健施設
  • 介護療養型施設
  • 軽費老人ホーム
  • ケアハウス

「公的施設」は国からの補助金を受けて運営しており、入居費用や月額利用料が抑えられ生計状況によっては補助を受けることも可能です。

「民間運営の施設」は、民間企業によって運営され介護サービスだけではなく、機能訓練、食事、掃除などの生活援助が受けられます。

それぞれの施設ごとに特徴があり、リハビリ強化のホームや楽しいレクリエーションに参加できるホームなど充実したサービスが魅力です。その中でも「介護付き有料老人ホーム」は有料老人ホーム全体の8割を占めており、比較的入居しやすいというメリットがあります。

介護付き有料老人ホームとは?

介護付き有料老人ホームは、「特定施設入居者介護施設」として指定を受けている高齢者向け施設です。民間の事業者によって運営されている施設で、利用者が生活をしながら専門スタッフによる介護が受けられます。

入居対象によって3種類の施設があります。

  • 「入居時自立」…自立した生活ができる方
  • 「介護専門型」…要介護1~5が対象
  • 「混合型」…自立、要支援、要介護までを受け入れる

入居費用は入居一時金と月額利用料がかかり、入居一時金0円~数千万円、月額費用が10~30万とかかる費用も施設によってさまざまです。

介護付き有料老人ホームの特徴

介護付き有料老人ホームの特徴を解説します。

24時間365日の手厚い介護

介護付き有料老人ホームでは24時間365日施設に介護スタッフが常駐し、手厚い介護が受けられる点が魅力。

ポイント

【介護保険法に定められた配置基準】

入居者3名に対し1名の介護職員または看護職員の配置

スタッフの人員配置は利用者3名に対して1名以上と国の基準が定められており、施設によっては「2:1」や「2.5:1」などスタッフの人数を増やして、より手厚いきめ細やかな介護サービスを提供しています。

また、看護師が常駐する施設では血圧、脈拍などのバイタルチェック、服薬管理を行ってくれるため医療依存度の高い方の入居を受け入れています。

医療施設との連携

介護付有料老人ホームでは地域の医療機関と協力体制を築いている施設も多く、定期的な健康診断、緊急時の対応などサポート体制が万全です。夜間や早朝といった緊急時にも24時間のオンコール体制を整えているため、医師の指示のもと救急搬送など速やかに対応します。

介護度が進んだ場合も「住宅型有料老人ホーム」のように外部から介護サービスを依頼しなくても施設内で介護が受けられるため、住み替えの心配がありません。

施設によっては通院介助や、入院の手続き、入院中の洗濯物の交換などをしてくれるサービスもあります。

介護付き有料老人ホームの入居条件

概ね65歳以上、要介護1以上を入居対象としている施設が一般的です。

要介護1~5と介護認定を受けた方や、入居時に自立している方も利用できる施設も多数あり、個々の身体の状態に合わせてホームを探すことができます。

認知症や持病がある場合は?

看護師が常駐している施設では、胃ろう、気管切開、インシュリン注射など医療依存度の高い方の受け入れも可能。また、重度の認知症の方が入居できる施設もあり、自宅での介護が難しくなったというご家族にも安心です。

さらに、家族や医師の判断で「看取り」が必要になった場合には、最期まで温かく看取り介護を行う施設もあります。

介護付き有料老人ホームのメリット

介護付き有料老人ホームにはメリットがたくさんあります!1つずつ詳しく見ていきましょう。

メリット

  1. 施設が多いため入居しやすい
  2. 重度の要介護状態でも利用できる
  3. リハビリが受けられる
  4. レクリエーションや行事が豊富
  5. 栄養バランスのよい食事がいただける

①施設が多いため入居しやすい

介護付き有料老人ホームは全国に2000以上を超える施設があり有料老人ホーム全体の8割を占めているため、比較的入居しやすい施設です。

「立地」や「サービス内容」などそれぞれの特徴を活かしたホームも多く、さまざまな選択肢の中から自分に合った施設を探すことができます。

②重度の要介護状態でも利用できる

近年では「終身利用」できるホームもあります。

残された時間を幸せに過ごせるターミナルケアを通して、精神的、身体的な苦痛を緩和し、孤独感を持たずに最後まで穏やかに暮らすことができるため、ご家族も安心です。

また、「介護」と「医療」を一体化した病院を母体としている施設もあり、24時間の医療体制が整っています。

③リハビリが受けられる

施設内に「機能訓練室」を設け、国家資格を持つ「理学療法士」や「作業療法士」を配属する施設もあり、個々の身体の状態に合わせたリハビリを実施しています。個別のリハビリ、集団リハビリを通して身体機能の維持、向上に努めています。

施設内の転倒防止効果があるだけでなく、身の回りのことが自分の力で出来るようになると生活にメリハリが出るようになる仕組みです。

④レクリエーションや行事が豊富

施設での生活が続くと、どうしても季節の移り変わりを感じにくくなります。介護付き有料老人ホームでは1年を通してイベントを取り入れることで、季節の移り変わりを感じてもらう取り組みを行っています。

また、「趣味を活かしたい」「新しいことにチャレンジしたい」といった利用者のために、レクリエーションを豊富に企画。塗り絵や書道、フラワーアレンジメントなど手指の機能を動かすものから、脳トレ、クイズといった頭の機能を使うものまで様々なレクリエーションを通して、心身機能の改善、認知症予防に取り組みます

また、趣味を通じて会話も生まれ、利用者同士の交流が深まるきっかけにもなっています。

⑤栄養バランスのよい食事がいただける

施設内の厨房で手作りした温かい食事を提供している施設では、見た目や彩りにこだわった栄養バランスのよい食事を提供しています。また、嚥下機能が弱い方向けに飲み込みやすい「きざみ食」、舌や歯茎でつぶせる「ソフト食」、カロリー制限食、腎臓病食、糖尿病食といった「治療食」など個々の食事形態にも柔軟に対応できる施設もあるため、持病のある方も安心して食事をいただけるというメリットがあります。

また、イベント食や特別食などを取り入れ、「食べる楽しみ」を増やして食が細くなりがちな高齢者の食欲増進にもつなげています。

介護付き有料老人ホームのデメリット

介護付き有料老人ホームのデメリットについても確認しておきましょう。

デメリット

  1. 施設選びに時間がかかる
  2. 費用が高額

①施設選びに時間がかかる

施設によってスタッフの雰囲気やリハビリの充実度、レクリエーションの内容なども異なるため、施設数も多いことからデメリットとして「施設選びに時間がかかってしまう」という点が挙げられます。

事前見学やショートステイ、体験入居ができる施設もあるので施設選びに困ったら、ぜひ利用してみてください。

②費用が高額

利用者に快適なサービスを受けてもらいたいと様々なサービスを提供していることから、公共型の施設よりも初期費用や月額費用が高額になる場合があります。

近年では入居一時金を無料にしている施設も多く、予算に合った施設を探すようにしましょう。

まとめ

介護付き有料老人ホームは施設ごとに様々な特色があり、医療体制や介護サービスなどが受けられる安心できる環境です。入居しやすく、レクリエーションやイベントを通して充実したシルバーライフを送れる施設ですが、費用面などがデメリットと感じる場合もあるでしょう。

施設選びには、さまざまなことを総合的に評価して選んでいく必要があります。下記の記事では【家族目線で解説】いい介護施設を見分ける8つのポイントについてご紹介しています。

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