「葵」を使った名前は、女の子、男の子両方に使える名前として人気の高い漢字です。漢字の意味や由来を調べていると、「葵」を名前に使うのは良くないという情報がちらほら。
これから名付けを考えているパパ、ママさん、できるなら不安要素を解消して生まれてくるお子さまに最高の名前をプレゼントしたいですよね。今回はそんなパパ、ママさんのために「葵」の漢字を徹底調査しました!
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葵の基本情報
葵
画数 | 12画 |
部首 | くさかんむり |
音読み | キ、ギ |
訓読み | あおい |
名乗り | あお、まもる |
※名乗りとは、人名でのみ用いられる読み方です。
葵の意味・由来
「葵」の文字は、
部首の「くさかんむり」
+
「癸(き)」
※太陽で方位をはかる器具
この2つを組み合わせた形成文字です。「葵」はアオイ科の植物を表し、一般的には「タチアオイ」の種類を指します。
漢字ができた当時は「フユアオイ」を表し、太陽の光に向かってお辞儀をするように成長する姿から、「仰ぐ日(アオグヒ)」が変化して「アオイ」の読みが当てられました。
古来は「あふひ」と呼ばれていた
古来は「アオイ」のことを「あふひ」と呼び、万葉集でも頻繁に詠われています。
「あふひ」=「逢う日」
と掛け合わせて恋愛の和歌に登場しています。
さらに「ひ」は神霊を表すことから、「あふひ」は神と逢う日と解釈され、古くから大切にされてきた言葉です。
名乗りでは「まもる」と読む
「葵」は名乗りとして、「あお」「まもる」と読みます。男性名で使われる「まもる」は、アオイがいつも太陽の方向を向いていることから、
君主や目上の人への忠誠
を表していると言われています。
日本では外交官として活躍した重光葵(しげみつ まもる)さんが有名ですね。
徳川家の家紋
(画像:Wikipedia)
江戸幕府の将軍、徳川家の家紋は「葵の御紋」です。「この紋所が目に入らぬか!」がキメ台詞の水戸黄門(徳川光圀)の紋所にも使われています。
この紋所は、アオイ科ではなくウマノスズクサ科のフタバアオイを図案化したもの。通常のフタバアオイは2枚ですが、紋所に描かれる3枚の葉を持つものは架空のものとされています。
このように、「葵」は古くから日本に浸透し、神紋としてもさまざまな神事に用いられる由緒ある植物です。
「葵」を使った名前は2022年のトレンドの名前
たまひよ赤ちゃんの名前ランキング2022では、女の子の名前1位が陽葵(ひまり)ちゃん。男女共通で人気の読みランキングで「あおい」が1位となっている人気の漢字です。
近年、ジェンダーレスなど性別に捉われない名前の人気も高く、男の子女の子どちらにも使いやすい「あおい」が注目されています。「葵」は、1文字で「あおい」と読ませる以外に、音読みの「キ」を使った優葵(ゆうき)、名乗りの「まもる」から葵莉(まもり)と名付けるなど、バリエーションの幅が広いのも特徴です。
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葵は、一般的にタチアオイの植物を指し、「立葵」の字のごとく真っ直ぐに伸び立つ茎に、何輪もの花を咲かせます。その凛とした姿から、たくましさ、威厳、気高さを感じさせる名前です。
といった願いが込められています。
また、赤、ピンク、白とさまざまな色を咲かせる花の印象から、可愛らしい姿、優雅さのイメージがあり、
このような願いも込められます。
葵を名前に使うのは良くないの?
「葵」は、素敵な願いを込められる名前です。こちらの章では、「葵」を名前に使うのは良くない?について検証します。
怖い花言葉があるの?
アオイ科の植物は全世界に75属、1500もの種類があります。「葵」の花と言えば「タチアオイ」を指しますが、アオイ科の植物である「ゴジアオイ(午時葵)」は、怖い花言葉を持つと言われています。
ゴジアオイの花言葉
「ゴジアオイ」は花が半日で散ってしまうことから、「明日死ぬだろう」という花言葉があります。死を連想させるため、ネットでは名付けに良くない声があがっているのでしょう。
トロアオイの花言葉
アオイ科の植物の中に、オクラの花に似ている「トロアオイ」別名「花オクラ」の植物があります。トロアオイの花は午後になると暑い日差しに耐え切れず、しぼんでいくことから
- 「知られぬ恋」
- 「恋によって身が細る」
- 「恋の病」
の花言葉がついています。
やせ細るイメージがつき、「名付けに良くない、怖い」と思われることもあるようです。
しかし、ゴジアオイやトロアオイは、一般的な葵を示すタチアオイとは全く別物です。そこまで気にする必要はありません。
タチアオイにはとても素敵な花言葉があります。タチアオイの花言葉については次の章で詳しく解説しますね!
漢字の説明がしにくい
Yahoo!知恵袋には、以下のような質問がいくつか見受けられました。
Yahoo!知恵袋のクチコミ
「葵」の漢字を電話口で説明する時、上手く伝えられないといった不安があるようですね。
確かに、くさかんむりの下の部分は伝えづらいですよね。
「葵」の漢字の説明の仕方
「葵」の説明の仕方
- 花の「アオイ」
- 御紋の「アオイ」
- 関西圏の方には「葵祭」の「アオイ」
と説明できます。それでも伝わらない場合は、
くさかんむりに、出発の発の上の部分(はつがしら)を書いて、天井の「天」と説明しましょう。
「葵」のイメージが湧きにくい
「葵」と言われて、どのような植物かすぐに浮かぶ人が少ない点も、良くない名前と思われる理由のひとつです。しかし、現在名付けに使用できる人名用漢字は2999文字(2022年7月現在)あります。
すべての漢字の意味や由来を知っている人はいないでしょう。小学校に上がると、宿題で生まれた時の様子や名前の由来を発表する授業があることも。
我が家も2分の1成人式で生い立ちを発表していました!
また、幼稚園、小学校受験の親子面接では、名前の由来は定番の質問になっています。ですから、お子さまが大きくなった時に漢字の持つ意味や成り立ち、名前に込めた想いをきちんと説明してあげることが大切です。
女の子っぽい
Yahoo!知恵袋では、「葵」の漢字、または読み方が女の子っぽくて男の子の名付けには使いづらいといったクチコミもありました。
Yahoo!知恵袋
「葵」の名付けは、中性的な名前のイメージがあり、性別を間違えられやすいという不安もあるでしょう。近年ではジェンダーレス、ボーダーレスの観点から、男の子女の子両方で通用する中性的な名前も人気です。
例えば、
あきら・あさひ・あすか・かえで・けい・せな・ちひろ・なつき・ひろみ・みづき・ゆうり・れい
このように素敵な名前がたくさんあります。性別の間違いは訂正すれば問題ありません。
中性的な名前は素敵な響きなので、イメージが残りやすく覚えてもらいやすいというメリットがありますよ。
「葵」は、男らしい、女の子っぽいイメージの漢字との組み合わせも抜群です。
男の子らしい「葵」(あおい)
葵威
葵生
葵壱
葵似
葵乙
葵一
女の子におすすめの「葵」(あおい)
愛葵
葵依
葵唯
葵彩
葵泉
葵郁
読み方が多い
「葵」はあおいだけではなく、
音読み:「キ ギ」
名乗:「あお まもる」
とさまざまな読み方ができる漢字です。そのため、初見で読んでもらえない不安もあるでしょう。
例えば、
【男の子】:陽葵(はるき)・友葵(ともき)・律葵(りつき)
【女の子】:葵子(きこ)・春葵(はるき)
このようにさまざまな読み方がありますが、上記の名前は完全な当て字ではなく、葵の読みとして正しい読み方です。
複雑すぎて読めない名前ではないので、心配する必要はありません。
海外では発音しにくい?
Yahoo!知恵袋で下記の相談がありました。
相談内容
アメリカで葵(あおい)という名前はやはり発音しにくいでしょうか?(参照:Yahoo!知恵袋)
グローバル化が進む中で、世界で活躍して欲しいと、海外でも通用する名前を付けたいと考えるパパやママさんもいらっしゃいますよね。しかし、「AOI」は、母音が重なる名前であることから、海外の人からは発音しづらいのでは?という声もありました。
1年間留学経験のある私にとって、海外の人が言いづらい名前であるかはそこまで問題視していません。
実際私の本名も少し発音しづらい名前でしたが、ルームメイトから名前にちなんで「MEI」(メイ)というニックネームを付けてもらいました。
このように、AOIの名前の人がcall me 「AO(あお)」と自分から呼びやすい名前を提案してみてはいかがでしょうか?
アオイの素敵な花言葉
「葵」は、花言葉をヒントに命名するのもおすすめです。お花好きの筆者が、素敵な花言葉をご紹介します。
タチアオイ
タチアオイは、花穂の下から上に向かって順々に花を咲かせ、咲き上る性質を持っています。草丈は2m、花色は赤や、ピンク、白色、黒紫があります。
【花言葉】
たくさんの実をつけることから、
大望(大きな望み・野望)・野心・大きな志
また、茎が真っすぐに伸び太陽に向かって咲く姿から、
「威厳」「高貴」「素直」
このような花言葉がつけられています。タチアオイの花は5月中旬〜8月が見頃です。
そのため、夏生まれのお子さまにぴったりですよ。
フヨウ(芙蓉)
フヨウは、ピンクや白の大輪の花を咲かせるアオイ科の落葉低木です。
【花言葉】
古くからフヨウの花は、しとやかで美しい女性の例えに用いられ、以下のような花言葉がついています。
「繊細な美」「しとやかな恋人」
モミジアオイ
モミジアオイは、葉がモミジの形に似ているのが由来で、草丈が2m近くになる大型宿根草です。
【花言葉】
「温和」
ハイビスカス
ハイビスカスは、マレーシアでは国花、ハワイでは州花、日本の沖縄市では市花に指定されています。熱帯および亜熱帯地方が原産で今では200種以上の品種があります。
【花言葉】
ヒンドゥー教の神様に捧げる花として、神聖な花として扱われています。そのため、
あなたを信じます・信頼
といった花言葉があります。
ハイビスカスは赤色のイメージですが、白色やピンク、黄色など多様で、それぞれの色に合わせた花言葉もありますよ。
ハイビスカス色別【花言葉】
白いハイビスカス…「艶美」
ピンクのハイビスカス…「華やか」
黄色いハイビスカス…「輝き」
赤いハイビスカス…「勇敢」
さまざまなお花の姿をイメージして、素敵な名付けを考えてみてくださいね。
男女別「葵」を使ったおすすめの名前
「葵」を使ったおすすめの名前を、男女別にご紹介します。
女の子
お花をイメージした名前
季節をイメージした名前
男の子
人気の漢字と組み合わせた名前
2021年男の子・人気の漢字ランキング
男の子古風な名前
まとめ
以上、「葵」の名前は良くないの?という疑問を徹底調査しました。「葵」の漢字は悪い意味や良くない名前ではありません。
「葵」は、読み方や組み合わせも豊富で、素敵な花言葉もたくさんあります。パパとママの想いや願いを、「葵」に込めてみませんか?
ぜひ、こちらの記事を参考にして生まれてくるお子さまに素敵なお名前をつけてくださいね!ご覧いただきありがとうございます。